生まれ変わった音色

今日ピアノの調律をしてもらった。
我が家のピアノは見事に生まれ変わった美しい音色になった。
普通ピアノの調律師さんはピッチだけを合わせるという作業だけする。
私はそれだけが当然だとしかいう知識しか持ち合わせていない 今回もその程度でいいと しかし
それは浅い素人考えだと言う事を改めて知ることになった。
3時間半に及ぶ調律師さんの作業は鍵盤をはずしての説明から始まった 
私はたまたまパソコンのアドレス変更をお願いしていたので そちらの方に気を取られていたのだが 時たま調律の方を見ていると なかなかピッチを合わせる音がしない・・・・
だいぶ時間が過ぎてから 「440でいいんですよね」という言葉に「はい」と言ったが国際高度
変わったのかなと まれに443位の音楽もある(違うかもしれないがロック系がそうかな?)
昔ストリングス(バイオリン・ビオラ・チェロ)とアルトサックスのコンサートで なんか違和感
を感じたことがある。たぶんピッチが違ったのかもしれない。
まあそれは置いといて
鍵盤1つ1つをはずして丁寧に作業することは見た事がない
幼稚園の頃から 我が家にはピアノがあり 毎年調律をしていた。
それがメロディーでないにも係わらず そばでずっと聞き入って寝ていた。そのピアノであるから
永いい古いピアノだが 弦を張り替える事なく私の相棒として生きてくれている。
しかし少しこもっていた音色が確かに調律をしたら 輝いてきたのだ。

さてここで面白い文章を発見 調律師さんから頂いた 会社の案内本をいただいた物の中に 
歌い方について 日本と西洋の伝統は大きく異なります。日本では声帯を中心とした喉を締め付けた歌い方が基本で、浪曲浪花節などが判りやすい例です。一方西洋では、喉をリラックスさせた
柔らかい声を気持よく会場に響かせる歌い方が基本で、喉だけでなく身体全体を使います。

そして人の心に響く、気持ちの良い声の秘訣は、喉を自然に開いた発声にあるのではなかと思います。・・・・という文章があった。
それをピアノの調律に当たって考えていられるのだと・・・
私が目指しているボイストレーニングそのものではないですか それはまさに身体が楽器 ピアノは身体なのだ 確かにグランドピアノの方がボディーが大きい 実家にあるG5のグランドピアノは実にいい響きで 遊ばしているのはもったいない しかしここに持ってくることはできない
明日は生まれ変わったこのピアノを早く起きてひいてみようとするか。

しかし今回調律をするにあたって 電話帳で探したのだがあいにく何軒かがお休み
そして その何軒かの調律師さんの会社の社長さんからルス着歴を見て お電話してきてくださった。失礼だがウンチクたらたらかなと思いきや・・・いい調律師さんに巡り合ったって事
もうひとつ面白い事聞きました。
お客様の中に「バラのイメージにしてください」とか「海のイメージに」とか注文する人がいるらしい・・・・え〜それって何?
実家のグランドピアノだが 買った当時高音がスカスカした音がして 後悔していた 「しまった でもこんな高いものの交換はできないよな でも こんな高音使わないからいいかぁ〜」と
何十年か前に諦めていたけど そんな時に出会っていたら・・・・・・