ミュージシャンはお金の心配をしてはいけない

ギターの故宇山恭平氏が亡くなって3年・・・生前奥様とはあまり話をした事がなかったが、氏が
亡くなってから急速に親しくなって会ったり、電話したり 私のライブに来て下さったりと お互い違う立場で氏を偲んでいる。
宇山グループの専属ヴォーカルになって20年間 彼の元で歌ってきた私 おそらく宇山さんとの
出会いがなったら今の私はないであろう。
茅ケ崎の宇山家の宇山さんの部屋は生きていた頃と変わらない・・・御家族の方も私もそのままにしておいて欲しいと・・・
奥様は今でも部屋から「お茶!ご飯!」と言って出てくるようだと言う。
コンサート以外でお会いする事はめったになかった。
1年に1回バードウォッチャーズスーパービックバンドのコンサートは出演者のギャラを私は知っている・・・ひとりひとりがスタ―プレーヤーだ。当然ギャラも高い・・・おそらく儲けなどない
私も必死に切符を売った覚えがある。
それを支えてきたのは奥様の可津美さんである。
昨日も電話で話した 「私は宇山にお金の事は1度も心配させなかった・・・それは悔いのないことだったわ お金を気にしていたら いい音出せない 音が悪くなったら あなたの腕が落ちたのよ・・・と言ってたの」という言葉になるほどと感じた。
確かにそれは言える事だと思う。
子育ても 家の事もかえりみず音楽だけを考えてこられたらしい 幸せな事でもある。
生活の為にプレーはできない・・・偉大なる音楽家はそうでなければならない